このようなお悩みを解決します。
- 海外勤務者に選ばれるには?
- 行きたくないのに選ばれてしまったら
- 決まったら何をしておく?
- 帰任が決まったらどうする?
- 帰国後にするべきことは?
私の海外勤務(準備)に関するすべてを、この記事にまとめました。
なぜなら、私や私の周りの人も悩んで調べていたことの為、皆さんにも有益な情報になると思います。
また、関連記事も書いておりますので気になる方は下記からご確認ください。
ボリュームある記事なので「目次」や「目次に戻る」を利用して読んで頂ければ、情報を取捨選択できると思います。
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海外勤務を断ると?海外勤務に選ばれるには?
断るとどうなる?
私の結論としては問題ないと思いますが一部を除きます。※この記事での辞令は「内示」を表しています。
今回は私の元同僚の状況・友人・知人達の情報を聞いて結論を出しました。海外勤務に行きたい人だけではありません。
元同僚A(40代の場合)は、私の後任として打診されましたが、自分の家庭を持っており子供の進学と重なる為と表向きには断った。実際には行きたくないので断った。その後、職場環境に変化はなく、転職は考えておらず平穏を望んでいる。
同じ会社B(50代の場合)は、私とは別の部署の人の後任として打診されましたが、両親が高齢で心配という理由で断る。もっと若い時に話があれば喜んで行ったと残念がっていた。その後、職場環境に変化はない、この方は30代で転職を考えていたが今は定年まで平穏を望んでいる。
友人C(30代の場合)は、先人の後任者として打診されたが周りに相談したところネガティブな回答が多く、また恋人もいて仕事以外も忙しくなるタイミングだったので周囲に押され断った。20代で話があれば行ったと残念がっていた。その後、職場環境に変化はなく、とくに転職は考えていない。
友人D(20代の場合)は、先人の後任者として打診されたが興味ないので断る。もし海外勤務が強制になったら会社を辞めると言っている。その後、職場環境に問題はないが転職を考えながら働いている。
今回の話には無かったのですが、左遷という意味で海外勤務を打診されれば断った際に不遇の扱いとなるでしょう。もし、不遇の扱い受けていくことになるのであれば転職を考えるべきです。
選ばれるには?
まずは候補に入る必要があります。
「英語ができること」と書いたのであれば面白くありません。
それ以外のことを別記事でしっかりまとめているので、気になる方はご確認ください。
海外勤務が決まってから
情報収集をする
海外勤務生活スタートダッシュのカギを握ります。
現地カレンダーの確認をしましょう、私の日本での年間休日は110日で海外での年間休日は87日でした。出向前に少し説明される位です、休日の少なさは心身への影響が大きいので覚悟が必要です。
住む場所は治安や通勤の関係で決まった地域から探します。事前に現地の人から情報収集して場所の目星をつけておきましょう。
会社によると思いますが給与はあまり上がりません、昔は海外勤務で家が建つと言われていたようですが夢の話です。多少の手当・アパート代が浮く・日本で支払っていた税金の支払いが無くなり、もとの額面に数万プラスされた程度です。
時間外手当はありません(残業管理されていない)、有給休暇の管理がされていないことが多いので自分で計画を持って管理しましょう。一時帰国のサポートは会社によります、私の会社は2年目から1年に1回だけ飛行機代がでました。
送り出すときは「頑張って、応援している」言われますが、若手でもベテランの業務内容を求められて「OKY」と言いたくなるようになり、日本と現地の板挟みになります。
日本側は現地の勤務時間無視で連絡や資料を要求してくるので体調管理には注意が必要です。そして、健康診断は労働許可証のための必要最低限なので自分で病院に行ったり管理をしましょう。
業務内容は広くなると思います、私は経理・システム管理・内部統制資料の作成管理を主にやっていました。また、帰任が伸びる可能性がありますので人生設計には余裕を。私は3年くらいが5年になりました。
出国までの手続きや準備
海外勤務者が少ない会社の場合、会社は経験が少なく頼りにできません。
自分からの行動・スケジュール管理がとても重要なので主体的に動きましょう。
出国までに必要な手続きなどを別記事でしっかりまとめているので、気になる方はご確認ください。
仕事で必要になることを学習
現地での業務内容を確認して学習しておきましょう。
一般的には、海外勤務なので使う・使わないは別として「英語学習」をしておくことは大事だと思います。
私の場合は、仕事後に簿記学校で2級まで学習(経理業務の為)と英会話スクールに並行で通いながら学習していました。個人にあった業務内容を勉強しておくと現地でのスタートダッシュに結びつきます。
海外勤務に役立つ本を読んでみる
元海外駐在員として読んだからこそ分かるオススメの本を紹介します。
海外勤務に対しての入門書としては、「毎朝1分読むだけ海外駐在員の教科書。現地社員との交流、法人経営の心得。【電子書籍】[ 姉崎慶三郎 ]」がオススメです。チェックリストのような書き方で補足が少し入っており、有益な情報を必要最低限で集めることができます。ページ数も少ないのでサクサクと読めます。
海外勤務に向けた準備としては、「海外勤務が決まったらすぐ読む本 [ 白藤香 ]★【編】海外勤務で悩むことのすべて」がオススメです。海外勤務で必要となる「能力」や「考え方」について深く書かれていた本でした、能力に関しては、すぐに身に付くものではないため海外勤務に興味がある内から読んでも良いと思いました。
海外勤務の参考例としては、「海外勤務を命じられたら読む本 グローバルマネジメント入門 [ 白藤香 ]」がオススメです。こちらは、海外での働き方の具体例も記載されており参考になると思います。
私も紹介した本を事前に読んでいれば、最初からもっと効率的にできたのではと思います。
日本のこと説明できる?地元・観光名所・食事・有名なもの
私たちが海外に興味を持つように外国人も日本へ興味を持ちます、聞かれたときに何も知らないのはカッコよくないですよね。
まずは自分の地元、そこでは「〇〇の食べ物が有名」だと言えれば、食べたときある?美味しかった?と話を広げることができます。また、日本で有名な食べ物は「お寿司・豆腐・ラーメン・天ぷら」などで、独特なもので「納豆」を紹介するのは面白いかもしれません。
日本といえば漫画・アニメが有名で、ベトナムでは「ドラえもん・名探偵コナン」は人気でした。メジャーもので言えば「ドラゴンボール」などもあると思います。
日本で有名な観光名所は、北海道・東京・大阪・広島・京都・沖縄などでしょう。
食事が合わないかも?持って行くべきもの
心身ともに健康でいるために食事は非常に大事です。
基本的には、主食に合わせるもの「ふりかけ、お茶漬け、缶詰、インスタントカレー、インスタントみそ汁、インスタントの袋麺、簡単パスタの素、鍋の素(キューブ)」を準備しましょう。
お昼が社食の場合はローカルフードの為、食事が合わない人は「ふりかけ」を使ってたくさんの米を食べていました。そのため、海外駐在員へのお土産にふりかけは鉄板です。
※よほどの場所でない限り、米・パスタ・野菜は現地で調達できます。
利用しているNISAをどうするか
利用しているNISA、海外勤務となった場合は注意が必要です。
金融庁のホームページには、NISA制度を利用できる条件で「日本に住んでいる」ことと記載されておりました。ただし、預け済みは条件付きで継続できます。
非住居者になってからは新たな取引をすることはできません。
日本証券業協会ホームページ
https://www.jsda.or.jp/nisa/faq/
上記の日本証券業協会ホームページに記載されている、Q&A35と、Q&A36をご確認ください。(2023年11月16日記載時点)
出国前の手続き、帰国後の手続きを行なうことでNISA口座を維持することがきますが5年というボーダーがあります。
自分で利用している証券会社やNISA制度について調べて対策をしましょう。もし、面倒だからと取引を取引を続けてバレると「凍結」や「閉鎖」になります。
帰任が決まってから
帰任が決まってするべきこと
始まりがあれば終わりが来ます。
会社によりますが引継ぎ期間は2週間~2ヵ月だと思います、前提として何日あっても100%の引継は無理と考えておきましょう。
私の場合は経理業務があったので「年間スケジュール表(コメント付)」を作成しました。これで「何を・いつまでに・誰々も知っている」を確認できるので、必要資料漏れがあっても後任者が自分で調べることができます。
特に海外勤務でありがちなのが「業務の属人化」です、その人がいないとできない仕事があることは会社として非常に危険です。また、そのような働き方をしてはいけません。※日本も同じです。
後任者が現地に到着したら、初日から「資料の場所」や「取引先との顔合わせ・連絡先や業務の引継ぎ」は済ませてしまいましょう。先にしておくことで漏れを防ぎ後任者が楽になります。
アパート解約の手続きペナルティを避けるため1~2ヵ月前に行う、海外での納税手続きは帰国前に全額納税を行う、銀行口座の閉鎖と現地通貨の残高調整を行いましょう。
また「悪あがきの勉強」をオススメします。帰国時に周りに成長した姿を見せるためにも語学学習などやっておくと緊張感で勉強ができます。
最後に、中小企業で二度目の海外勤務の機会は少ないと思います、もしあったとしても定年間近で重役ポジションです。私はコロナの影響で最後の2年間自由に旅行などできず心残りが少しあります。
最後まで心残りの無いようにしましょう。
コロナ禍のベトナムから日本への帰国手順(2022年4月末時点)
これは、私の当時の流れを記載しました。
現在はコロナが落ち着いているので当てはまりませんが気になる方はご確認ください。
帰国後にすること
帰国後、何の手続きが必要?
帰国後、ほとんどの場合は数日休んだあと出社になります。
その限られた時間で必要な手続きなどを別記事でしっかりまとめているので、気になる方はご確認ください。
マイナンバーが分からないとき
海外勤務時は使いませんが、日本では必要になるので確認が必要です。
私は2017年3月末から海外勤務で当時のことを忘れてしまいました。覚えているのはマイナンバー通知カードを貰っていたような・・くらいです。
海外勤務前に通知カードを受取っていれば、住民票に記載されているので住民登録している市町村で「住民票発行申請」を行えば確認することができます。
今はマイナンバー通知自体は再発行はできなくなっていま。マイナンバーカードを発行するしかありません、今後必要になってくるので作っておきましょう。
申請方法は2種類あり、紙での申請とオンラインでの申請になりますが、個人的にはオンラインの方が簡単だと思います。申請から発行までは約2ヵ月掛かります。
海外でコロナのワクチン接種した人が必要な手続きは何か?(2022年時点)
日本以外(私はベトナムで3回ワクチン接種)でワクチン接種をした方はどうすればいいのか参考にしてください。
海外でワクチン接種した場合は、日本でその証明書を発行できません。
厚生労働省のホームページから引用いたします。「新型コロナワクチン接種証明書に関するQ&A」(令和4年7月19日版) [ PDF:476KB に記載されています。(Q5-1を確認)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_certificate.html#qa
日本でワクチン接種するために「ワクチン接種券」が必要です。ワクチン接種券は入国後、転居届けを出した住所に届きますが、届く気配がない場合は自分で確認・申請する必要があります。
例えば、東京に住んでいる私の場合はインターネットで「〇〇区 接種券発行申請書」と検索を行と自分の地区のホームページが表示されます。その中で「接種券発行申請書(PDF)」か「接種券発行申請書(Word)」のデータを選ぶことができると思いますのでデータを印刷します。
その「接種券発行申請書」に説明記載されていますが、接種券発行申請書に必要事項を記入して、過去の接種証明書コピー(海外での証明書)と一緒に封筒に入れて指定場所へ郵送を行ないます。問題がなければ2週間前後でワクチン接種券が届きます。
これで日本でも、海外からの接種回数の続きで接種することができます。
まとめ
海外勤務の「準備」に関することを一つの記事にまとめたので、参考にしていただければと思います。
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