この記事では、私が今まで見てきた、海外勤務に選ばれる人を記載しました。
このようなお悩みにお答えします。
この記事を読むと、海外勤務に選ばれる人をイメージすることができます。
なぜなら、実際にベトナム勤務に選ばれた私の経験がもとになっているからです。
この記事を書いた人
- 幼少の頃から「海外で働く人カッコいい!」という単純な理由で海外勤務へ憧れを持っていた。
- 入社5年目のとき、社内で行なわれていた海外勤務選考に立候補
- 候補者として10人くらいの中から選ばれた
- ベトナムで管理職および、主に経理で5年間働いた
この記事の前半では、海外勤務に選ばれるの特徴を記載。後半では、選ばれるために今からできることを記載しました。
ぜひ参考にしてください。
海外勤務に選ばれる人の3つの特徴【語学力だけではありませんでした】
語学力以外で選ばれる3つの特徴
会社にもよりますが、ほとんどの会社では語学力が優れていなくても海外勤務に選ばれます。それは、語学力よりも優先とされることがあるためです。
実際に私も語学力は”中学生レベル”と言っていいほどで、英会話の経験もありませんでした。
それでも海外勤務に選ばれたので、選ぶ基準は「英語力」だけではないと言えます。
それでは、どのような人が選ばれるのか記載していきます。
海外勤務にたいして積極的な姿勢
海外勤務というのは異文化に飛び込んで重責を負って仕事をすることです。
そのため、積極的に働く姿勢や意欲的な態度が非常に大事になってきます。
日本にいる頃から、その積極性をしっかりと発信することからこそ海外勤務に選ばれています。
ここでは具体例を2つあげます。
常に周りに宣言をする
自分は「海外勤務を希望している」ということを、周りに宣言していた人です。
私は海外で働きたい。
周知してもらうために宣言しておこう!
なぜなら、常に宣言することで、会社内でそのような噂が出始めたときに、周りの同僚から情報が集まってくるからです。
例えば、会社によりますが、半年に一度は目標管理の話し合いが上長とあると思います。
そのような場所で、常に海外勤務を視野に入れていることは発言・記載するようにしましょう。
そうすることで、人事部に情報が入り、選考の際に、声がかかる可能性が高くなるためです。
常日頃から海外勤務を希望していると発信をし、会社に自分を認識してもらうことが最重要です。
誰よりもやる気がある
他の誰よりも海外勤務に対してやる気があることを伝えましょう。
なぜならば、海外で働くことは並大抵のことではないので、やる気がないと任せるのは難しいからです。
もし、あなたが全く英語が話せなくても、「海外勤務の知らせを受けてからすぐに英会話スクールに通っています」と話してみたり
「参考書を購入して勉強始めました」というだけでも、まだ何も始めていない人より一歩前に進んでいます。
この立候補者は、すでに自分で動き始めているのは、
他の立候補者よりも積極性がある。
「今は英語はできないけれども自分は絶対に海外勤務にいきたいんです」などと自分の積極性を面接で伝えましょう。
そして、さらに海外勤務先の状況を調べてみて、自分だったら何ができるのか語ってみるのも良いと思います。仕事には熱意が必要です。
海外勤務ならなおさらです。自分には他の誰よりも意欲があることを語るのも海外勤務に選ばれる人の特徴です。
海外生活の経験がある人
日本以外の環境で、生活したことがある人は、異なる環境でも適応できる可能性が高いです
海外勤務は仕事だけではありません、赴任先の環境に対応できなければ順調に仕事を進めて行くことはできないからです。
幼少期に海外生活の経験がある
異なる環境で生活してきたという実績は、大きな選考基準になるからです。
なぜなら、幼少期に異なる文化に触れていることで、他の候補者と比較した際に異国で生活することのハードルは問題ないだろうと判断されるからです。
実際に私の会社であったことですが、海外勤務を希望する人が全くいないということがありました。
どうするかとなっていたとき、人事の方が、幼少期に海外で生活していた人の情報を聞き、その人にオファーをして、最終的に決定しておりました。
学生時代に留学を経験している
幼少期の体験と同じように、異なる環境で生活した実績があるからです。
他の候補者と比較した際に、海外生活の経験がある場合、異国の地への適応は問題ないだろうと判断できる為、選ばれる可能性は高くなります。
また、幼少期の経験より、留学は自発的なことも含まれるため、さらにプラスに捉えられます。
会社の方針にあっている人
会社の方針なので、能力などが関係なく選ばれる場合です。
本人の積極性や資質だけでなく、会社の方針が人選に大きく影響する場合があります。
大きく分けて3つ記載していきます。
方針1:海外勤務先で必要とされている部署に所属している人
海外勤務先で求められている部署のスキルを持っている人が選ばれると言うことです。
例えば、海外勤務先で経理のスキルを持った人が欲しいと分かっている場合は経理部に話が入ります。
そこで、誰一人候補者がいない場合は、辞令として誰か一人を決めて異動をさせます。この場合、希望をしていなくても異動です、会社員としてはしょうがないですね。
海外勤務先で、今いるこの部署の仕事から候補者を募集するのか。
または、候補者を探す範囲を広げていきスキルがある人を探します。
事前に情報を収集して必要とされそうな部署に異動届けを出していくというのもひとつです。
方針2:入社数年目の新入社員
若手に海外経験を積ませる目的として選ばれます。
なぜなら、早いうちから数年、海外勤務を経験させることで将来のグローバル人材を作る取り組みです。
グローバル人材を作るために、将来のある若手を選んで経験を積ませよう
例えば、入社2年目くらいから1年間の海外勤務を経験させる会社がありました。
1年後には必ず帰ることが決まっていますので、たくさんの人数が入れ替わりしていました。
実際、私が海外勤務で出会った友人たちも、たった1年で帰国してしまう人も多かったです。会社によっては「若手だから」という理由だけで海外勤務に選ぶこともあります。
ですので、その会社がどんな人を海外勤務に選んでいるのかを就職活動の時に調べるのもいいと思います。
方針3:50歳前後のベテラン社員
この場合は海外勤務先の代表として選ばれます。
日系企業などの場合、海外拠点が軌道に乗ってくると、各部署にいた日本人駐在を減らしていきます。
最終的には、代表と管理部門(経理)は日本人が残るようになると思います。
現地の代表は会社をコントロールするため、
経理関係は不審なお金の動きを管理するために必要だな。
そうなったときに海外の代表者としてベテランが選ばれて赴任となります。
ほとんどの業務は現地化されているので、大体は管理することが目的になります。
選ばれるために今からできること3つのこと
ここまで海外勤務に選ばれる基準をお伝えしてきました。次は、「選ばれるために今何ができるか」という視点でまとめていきます。
海外勤務を志望していることを人事部に知ってもらう
一番大事なことは、会社の中で「自分は海外勤務を希望しています」と宣言することです。
なぜならば、現地の会社が求めている「部署」や「スキル」で海外勤務を選ぶ場合が多いので、周囲にしっかり伝えておかないと自分にまで声がかからない可能性があるからです。
私は、海外勤務を希望しています!
まずは、部内での目標管理での打合せ時から、宣言をしていきましょう。
また、人事部かその周りに情報を流して、希望している人がいる。というのを知ってもらうようにしましょう。選考のタイミングで声が掛かりやすくなります。
無言実行ではなく、声に出して行きましょう!
海外勤務となりやすい部署へ異動してチャンスを狙う
次に大事なのは「自分の会社ではどの部署が海外勤務に選ばれやすいのか」を調べ、その部署に異動できるようにすることです。
例えば、海外勤務先が次の経理担当を探している場合、一番初めに経理部から希望者を探し始めます。そのときに、経理部にいれば倍率はとても高いと思いませんか?
あの部署から海外勤務が決まる人が多い傾向だな。
将来、自分も海外勤務したいから、部署異動を希望しようかな。
私の会社の場合は、経理が決算等の際に重要になってくるので、海外勤務先にも経理の部署を経験している人を配置するようにしていました。
経理での入れ替えがある場合は、一番に経理部から候補者を探していました。いない場合は他の部署から探します。
大体の会社は、軌道に乗って行けば代表者と経理関係の2人くらいに駐在員は落ち着きます。
経理関係は、ある程度、経験を積んでいれば問題ないのでずっと選ばれる確率は高いと思います。
もちろん会社にもよりますが、どの部署から海外への異動が多いのか周囲に聞いて、チャンスを伺うのも大事なこととなります。
海外勤務拠点がなかった・・
これは…転職するしかないと思います。
もし将来、会社の方針として海外展開が決まっているならば問題ないでしょう。
しかし、そのような話もない場合、海外勤務はできません。
海外勤務をしたいのであれば、海外拠点のある会社に転職するしかないでしょう。
筆者はどのように海外勤務が決まったのか
上記では、私の知見や一般的な視点から記載させていただきました。
実際に私が海外勤務に決まった経緯をまとめつつ、選ばれた理由をまとめていきます。私の会社の場合は、一番最初は経理部から希望者を募っていました。そのとき私はまだ営業部でした。
経理部の中から希望者が見つからなかった為、若手という枠で30歳未満の人全体に募集が掛かりました。立候補した方は、決まっている日時に合わせて役員の方達と簡単に面接を行います。
このとき、誰が面接を受けているのかなどは、公には一切分かりません。
私のときは、面接は全部で回ありました。
他薦・立候補なのかは問わずに役員の方との簡単な面接になります。
私の場合は立候補として面接を受け、海外勤務への動機などを軽く話をしました。
人となりを見られていたと思います。
数週間後、2回目の日程を連絡をもらい面接をしました。
このときは現在の仕事状況、これから5年後、10年後の将来展望はどう考えているかを聞かれました。
なにか目標を持っているのか、仕事に対しての姿勢を見ていたのだと思います。
また数週間後に面接が行われ、このときに「君に決めようと思っているけど大丈夫?」と再度確認をされて、そこでOKですと返事をして決まりました。
そして、海外赴任先での大まかな業務内容を聞き、渡航するまでのスケジュールについて簡単な説明を受けました。
これが面接の流れになります。
今更ですが、当時は営業部にいたため、営業で海外に行けると勘違いしていました。実際には管理職で経理業務や他にもあることを最後に説明を受けて驚きました。そして続けて出国までの流れを言われました。
経理の経験ありませんが大丈夫なのでしょうか?
数週間後には、経理部に異動して勉強してもらいます。明日から異動日までに営業部での仕事の引継ぎを終わらせてください。
そして、経理部に異動してから半年間は簿記の勉強をしながら、簿記検定の勉強をして、海外赴任日を迎えることとなりました。
後日談として、自分が選ばれた決め手を聞いたところ、他にも立候補者がいた中で、海外勤務をしたいという、強い前向きな気持ちが伝わってきて選ばせてもらった。と教えてもらいました。
そのことから、経験がなくてもチャンスが来たら、とりあえず動いてみましょう。経験はあとから付けていっても大体のことは大丈夫です。
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